無声化って知ってる?
皆さんこんにちはアサノです
・・・無声化って何?
はい、今回も日本語の発音のお話です。
アクセント警察参上です。
皆さん「好き」ってどうやって発音しますか?
す き と普通に発音していますか?
実はそれ、無声化の観点からいうと間違いなんです。
と言っても、今回の「無声化」も、西日本の方言では使われていません。
岡山はもちろん、関西弁にも存在しません。
関東の方でもプロの声のお仕事をされてる方でないと完璧に使いこなしてはいないそうです。
ですが、無声化を使うと、発音しにくいのものが発音しやすくなる、噛みにくくなる、綺麗に聞こえるというメリットがあります。
頭の片隅に入れておくつもりでお読みください。
無声化とはなんやねん
簡単にいうと
有声→しっかりとひらがな通りに読む
無声→息を吹くように発声する
ということです。
ニュアンスの違い!?と言われれば結構そうなのですが(私も知った時はえ!?となりました。周波数を測るわけではないから実際そんなもん)
一つの目安として、
喉に手を当てて、声を出した時に震えていたら有声、震えていなかったら無声
です。
図書館で話すときなどのヒソヒソ話も無声です。
規則性というものがある
(声優派遣のブログ より引用)
じゃあどんな時に無声化を起こすのか?というと・・・
「き・く」、「し・す」、「ち・つ」、「ひ・ふ」、「ぴ・ぷ」の
後ろにカ行音、サ行音、タ行音、ハ行音、パ行音が連続した場合です。
え〜!?むず!?丸暗記せないかんの!?と思うでしょう・・・
でも例題を見てみると、なんとなくわかるはず!
<例>
・好き →「す」が無声
・きく →「き」が無声
・した →「し」が無声
「好き」の「す」を思いっきり発音するとなんだか子供っぽくなるし、ちょっと発音しにくくないですか?
基本的に
①「き・く」、「し・す」、「ち・つ」、「ひ・ふ」、「ぴ・ぷ」が無声化になるかも
②じゃあ次の文字はなんだ?「カサタハパ」行のどれかかな!と見てみるとわかりやすいです
また、
「き・く」、「し・す」、「ち・つ」、「ひ・ふ」、「ぴ・ぷ」が文末に来たときも無声化が起こりやすく、特に「〜です」の「す」、動詞の「〜ます」形の「す」は普通無声化します。
例外
無声化が起こる環境にある母音でも、その母音がアクセント核を持つ場合は無声化が起こりにくくなります。
たとえば、 「笛を吹く」 などの 「ふ(高)・く(低)」 は「ふ」にアクセント核が来るので、無声化しません
それから疑問系のとき。
文末に来る「です」「ます」の「す」なんかは基本無声化ですが、
「どうします?」の「す?」は相手に投げかけるように言いますよね?
こういう時の「す」は無声化しません。
はい、ややこしい・・・・・・・・・・!!!!
弊社の撮影では
ちなみに弊社の撮影では岡山など地方を舞台にしたものが多いため、そんな気にしなくて良いなと私は思います。
むしろ完璧に無声化をマスターしていたら「岡山弁じゃなくね?!」と思われるのではないかと心配するくらい。
関東出身のが関西弁など西日本の方言を喋ると、「ちょっと違和感・・・」と感じるのは
「西日本の方言なのに無声化が綺麗にできているせいもあるのではないか?」という仮説があります。アサノの中でね。
と、いうわけでアクセント警察アサノは出動しませんのでご安心を(笑)
一般の方が聞いて気にならない程度の細かいことを何度も本番の演技中に指摘するのは、いかがなものかな〜・・・とも思います。
このブログも結構自分の戒めのために書いているところもありますので(笑)
ただ無声化は綺麗に発音できる手助けもしてくれます。
CMでは文言を変えることができない場合もあるので、発音しにくい、噛みやすい文言に当たった時は、この無声化を思い出してくださいね!
一緒により良いSNS CM/WEB CMを作っていきましょう!
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