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時間と自然に縛られてみる、それがロケである

外ロケ、それは納期に追われて初めて分かる緊張感の詰め合わせだ

内田です。いつもはアサノちゃんに任せきりなので、たまには投稿をしてみます。お付き合いください。

僕はインスタグラムをやっているのですが、動画クリエイターの投稿をよく見ます。

 

皆さんの投稿を見ていると、

「今日は渋谷でロケでした」「MV撮影で千葉の南房総にきましたー」などといったテキストと写真を目にします。

ついでにコメントもチェック。(コメント見るのも勉強なので、えっ人の投稿のコメント見るの?という目で見ないでください・・・)

「自然の中の撮影!癒されますね!」とか

「ドローン飛ばしたいから地方ロケ行きたい」などのコメントがちらほら。

 

僕も早くマイナスイオンとかを感じながら撮影をしてみたいものです・・・

自然のロケは確かに楽しい。でもそれは撮影中ではありません・・・。

撮っている最中はドロドロに汗をかいていてそれどころではないのです。冬は鼻と耳を真っ赤にしてブルブルとしています。

HDDにファイルを移してハイボールでも飲みながら確認しているときは「最高だなー仕事でロケって気持ちいいなー」って思うわけです。とんでもないツンデレ業務なんです。

時間と自然に縛られるとはどういうことか?

ロケのスケジュールは分刻みなんです。(もちろんロケによるが)

遠ければ遠いほど、ロケはタイトなスケジュールになっていきます。

観光地の名所や飲食店を撮る場合は人が多い時間少ない時間がほぼ決まっています。しかし、撮影チャンスタイムの混み具合は読めないことも多々あり・・・

例えば早朝の山からの景色を撮るとします。朝だから人が少ないと思うでしょう。

しかし、そこには日の出を撮影しに来るカメラマンがズラリ。場所撮り合戦が始まりマス・・・

 

特に土曜の朝や金曜の朝、祝日の朝は撮影から外すことをオススメします。

「こんなにカメラマンっているのか・・・いるとは知っていたけどこんなにいるのか」ってくらいいます。(ビックカメラのカメラフロアの人はどこに消えていくのか気になっていたけどココに集まってたのか・・・)

 

みんな暗くて顔があまり見えないし、少し眠たいから基本会話はありません。

横目でカメラの機種やレンズの種類をそれぞれ盗み見して、来たる時を待ちます。

 

なんだか知らないルールも存在します。

「そこにずっといたらダメだよ!」と怒られたこともあります。

場所の確保については今お話しをした様な闘い(?)があり、そこにドローン。さらにドローンを飛ばすわけです。

僕は仕事ですから、場合によっては国交省や地域の自治体などの行政機関に許可を取っています。

・・・が、皆様には関係のないことなので、怒られないように最新の注意を払います。皆さんのレンズ内に飛び込んだりしないように、ドローンより地上のカメラマンを見ているときもあります。

 

しかし!僕にもミッションがあります。

納品しなくてはいけないショットがあるわけですから、なんとしてもカメラに納めなくてはいけません。

条件は場所だけではありません。

雨が降ったら終了。強風が吹いたら終了。雲がかかったら終了。そして日の出の様な時間が指定されているものは逃したら終了です。

このショットが撮れたらラッキーみたいなリスキーなものは事前に確立が低いことをお伝えしますが、クライアント様からの撮って来てほしいというお気持ちを考えると絶対撮ってきたいのです。

光が入り込まない、料理が冷めてしまうという条件下での闘い

おいおい、そんなに闘いという言葉を連呼して怯えるなら辞めてしまえ!!と言われてしまいそうですが、先ほどお伝えした通り良い素材を撮って確認しながら飲むお酒が好きなんです。いたって前向きなのです。

 

山の中に入り込んでいくと木々に囲まれて光が少なくなっていきます。そんな状況で雲がかかったらアウトです。

雲の通過待ちをする時間がない時も多々あります。

現場に到着後、画角を決めてすぐ撮影を始めます。

よし朝の撮影と午前の撮影がうまくいったぞ!となったら次は昼飯時には混まないカフェに向かいます。

晴れてはいないけど露出(光の取り込み量の調節)でどうにかしよう!とビデオ撮影を行い、すぐにドローン撮影に移ります。

海沿いは突風が吹くことがあるので山での撮影よりも気を使います。

そんなこんなで撮影をしているとランチタイムのピークを終えて14時半から飲食店の撮影が!

渋滞していたら遅刻するのでドローンをケースにしまう時間を省き後部座席にそのまま置き移動をします。

スタジオ撮影とは違い、お客様の動線の確保があるので照明機材が置けないことがあります。

シズル感を重視する料理撮影で光は命。

そしてボリューム感を出すために様々な角度から撮影をします。

さて料理が撮影終わったぞ!と言っているのも束の間、夕方の人通りが少ない山へ向かいます。

そんなこんなで撮影が終わります。

どうでしたか。なんとなく闘っている感じは伝わりましたでしょうか。

 

しかし、こうやって振り返るとやっぱり充実していてまたロケに行きたくなります。

次のロケはまたすぐ始まります。

今年は今の時点で

岡山県・徳島県・大分県・埼玉県・東京都・大阪府への遠征が決まっています。

ベネルートの皆さん、楽しんでやっていきましょう。

読んでくれてありがとうございました。

内田

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